悪性胸膜中皮腫の切除例の予後因子の検討
目的:悪性胸膜中皮腫の切除予後因子として,慢性炎症を基礎とした予後因子スコアである,GPS,modified GPS,NLR,PLR,LMR,PI,PNIの有用性を検討した.対象:手術を施行した44例を後ろ向きに検討した.結果:全生存期間の検討では,多変量解析で,ECOG PS,臨床病期,GPS,NLR,LMR,PI,CALGBが予後因子であった.NLRが6ヵ月,12ヵ月,24ヵ月において他の予後因子と比較して高いAUC値であった.無再発生存期間の検討では,ECOG PS,臨床病期,NLR,LMRが予後因子であった.結論:NLRはMPM切除予後因子として重要な指標と考えられた....
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Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 30; no. 6; pp. 669 - 679 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
2016
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.30.669 |
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Summary: | 目的:悪性胸膜中皮腫の切除予後因子として,慢性炎症を基礎とした予後因子スコアである,GPS,modified GPS,NLR,PLR,LMR,PI,PNIの有用性を検討した.対象:手術を施行した44例を後ろ向きに検討した.結果:全生存期間の検討では,多変量解析で,ECOG PS,臨床病期,GPS,NLR,LMR,PI,CALGBが予後因子であった.NLRが6ヵ月,12ヵ月,24ヵ月において他の予後因子と比較して高いAUC値であった.無再発生存期間の検討では,ECOG PS,臨床病期,NLR,LMRが予後因子であった.結論:NLRはMPM切除予後因子として重要な指標と考えられた. |
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ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.30.669 |