当院における症候性Meckel憩室に対する手術症例の検討

当院で16年間に手術を行った症候性Meckel憩室について検討した.小児例5例と成人例7例の12例であった.発見契機となった症状としては腸閉塞8例,出血1例,急性炎症3例であった.また,術前にMeckel憩室と確定診断されたのは4例であり,1例は出血例に対するTcO4-シンチグラフィにより診断され,残り3例は腹部CT検査によるものであった.最近の報告ではMeckelの急性炎症の診断において腹部CT検査の有用性が示されており,当院の症例の検討でもそれを裏付ける結果が得られた....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 70; no. 7; pp. 1931 - 1935
Main Authors 辻, 尚志, 高木, 章司, 佃, 和憲, 平井, 隆二, 中原, 早紀, 池田, 英二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2009
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.70.1931

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Summary:当院で16年間に手術を行った症候性Meckel憩室について検討した.小児例5例と成人例7例の12例であった.発見契機となった症状としては腸閉塞8例,出血1例,急性炎症3例であった.また,術前にMeckel憩室と確定診断されたのは4例であり,1例は出血例に対するTcO4-シンチグラフィにより診断され,残り3例は腹部CT検査によるものであった.最近の報告ではMeckelの急性炎症の診断において腹部CT検査の有用性が示されており,当院の症例の検討でもそれを裏付ける結果が得られた.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.70.1931