リドカイン注入ポートを作製した気管チューブを使用した覚醒下開頭手術の麻酔経験

運動前野に近接した脳腫瘍の摘出術では, 腫瘍周辺の大脳皮質の機能局在を同定するため, 開頭手術中刺激に対する運動機能を観察し腫瘍の摘出範囲を決定する必要がある. その際, 気管チューブのカフ部に4%リドカイン注入ポートを作製し, 持続表面麻酔を行った. 術中, 気管チューブを留置したまま覚醒させ, バッキングを誘発することなく確実な気道管理下に覚醒下開頭手術を施行できた....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 24; no. 4; pp. 157 - 161
Main Authors 丸山, 一男, 小西, 邦彦, 岩崎, 学, 川喜多, 美穂子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2004
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.24.157

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Summary:運動前野に近接した脳腫瘍の摘出術では, 腫瘍周辺の大脳皮質の機能局在を同定するため, 開頭手術中刺激に対する運動機能を観察し腫瘍の摘出範囲を決定する必要がある. その際, 気管チューブのカフ部に4%リドカイン注入ポートを作製し, 持続表面麻酔を行った. 術中, 気管チューブを留置したまま覚醒させ, バッキングを誘発することなく確実な気道管理下に覚醒下開頭手術を施行できた.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.24.157