十二指腸狭窄をきたした傍乳頭十二指腸憩室炎の1例
症例は52歳,男性.心窩部痛と嘔吐を主訴として入院した.上部内視鏡にて十二指腸下行脚の全周性狭窄を認めた.内視鏡は通過せず組織診では腫瘍性病変は検出されなかった.腹部CTにて径5cm大の周囲脂肪織への浸潤を伴う十二指腸腫瘍,もしくは炎症性狭窄と診断した.高度の狭窄を伴うため膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的所見にて炎症細胞浸潤とBrunner腺増生を伴う傍乳頭十二指腸憩室炎と診断した....
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 69; no. 5; pp. 1076 - 1079 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
2008
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.69.1076 |
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Summary: | 症例は52歳,男性.心窩部痛と嘔吐を主訴として入院した.上部内視鏡にて十二指腸下行脚の全周性狭窄を認めた.内視鏡は通過せず組織診では腫瘍性病変は検出されなかった.腹部CTにて径5cm大の周囲脂肪織への浸潤を伴う十二指腸腫瘍,もしくは炎症性狭窄と診断した.高度の狭窄を伴うため膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的所見にて炎症細胞浸潤とBrunner腺増生を伴う傍乳頭十二指腸憩室炎と診断した. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.69.1076 |