腹腔鏡下にて診断,治療した盲腸捻転の1例
症例は85歳,女性.腹痛,嘔吐を主訴に救急外来受診,腸閉塞の診断のもと入院となる.イレウスチューブ挿入にて症状は改善,チューブの先端は横行結腸に達するが,一時的に回腸末端に停滞する傾向があった.術前確定診断には至らなかったが,腹腔鏡手術を施行した.手術所見では盲腸は後腹膜に固定されておらず,イレウスチューブ通過により正常な位置にあったが,盲腸漿膜には瘢痕化した部分が存在し,腸間膜と一部癒着しており容易に180度回転する状態であった.手術診断は盲腸捻転,術式は腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行し,軽快退院となった....
Saved in:
| Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 72; no. 6; pp. 1474 - 1478 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本臨床外科学会
2011
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
| DOI | 10.3919/jjsa.72.1474 |
Cover
| Summary: | 症例は85歳,女性.腹痛,嘔吐を主訴に救急外来受診,腸閉塞の診断のもと入院となる.イレウスチューブ挿入にて症状は改善,チューブの先端は横行結腸に達するが,一時的に回腸末端に停滞する傾向があった.術前確定診断には至らなかったが,腹腔鏡手術を施行した.手術所見では盲腸は後腹膜に固定されておらず,イレウスチューブ通過により正常な位置にあったが,盲腸漿膜には瘢痕化した部分が存在し,腸間膜と一部癒着しており容易に180度回転する状態であった.手術診断は盲腸捻転,術式は腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行し,軽快退院となった. |
|---|---|
| ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
| DOI: | 10.3919/jjsa.72.1474 |