セルフグリップメッシュ法による鼠径ヘルニアの治療成績
鼠径ヘルニアの手術術式はtension free法が報告されてから,そのメッシュの素材・形状・配置する位置などの変遷を経て進化し続けている.最近Lichtenstein法のためのセルフグリップメッシュであるParietex ProGrip(Covidien)が発表された.ProGripの評価を行う目的で,当院での鼠径ヘルニア手術症例におけるProGrip,Mesh Plug,Direct Kugelの使用とその結果についてretrospectiveに比較検討した.手術時間はProGrip群39.9分,Mesh Plug群50.1分,Direct Kugel群55.3分とProGrip群で有意に...
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| Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 72; no. 7; pp. 1667 - 1672 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本臨床外科学会
2011
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
| DOI | 10.3919/jjsa.72.1667 |
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| Summary: | 鼠径ヘルニアの手術術式はtension free法が報告されてから,そのメッシュの素材・形状・配置する位置などの変遷を経て進化し続けている.最近Lichtenstein法のためのセルフグリップメッシュであるParietex ProGrip(Covidien)が発表された.ProGripの評価を行う目的で,当院での鼠径ヘルニア手術症例におけるProGrip,Mesh Plug,Direct Kugelの使用とその結果についてretrospectiveに比較検討した.手術時間はProGrip群39.9分,Mesh Plug群50.1分,Direct Kugel群55.3分とProGrip群で有意に短く,合併症については有意差を認めなかった.ProGripについての報告は本邦では初めてであり,その使用は手術時間の短縮が可能であり,鼠径ヘルニア手術において有用であると考えられた. |
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| ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
| DOI: | 10.3919/jjsa.72.1667 |