分娩時のアロマテラピー使用の有用性について

古来より経験的に用いられてきたエッセンシャルオイルであるが,近年医療現場でもいろいろな目的で用いられるようになってきた。産科領域では分娩後などにサービスとしてトリートメントの提供を行っている産院も多くある。しかし,補完療法の一環として用いている病院は少ないと思われる。今回エッセンシャルオイルを分娩時に用い疼痛緩和や血圧低下,分娩時間の短縮が得られるかを検討した。疼痛緩和,分娩時間の短縮は認め,分娩時の被験者のリラクゼーションや満足度にはつながった。血圧変化,出血量の減少は認めず,今後データの蓄積が必要と思われた。産科領域でのアロマテラピーの使用は,治療というよりサービスの提供を希望する被験者が...

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Published inアロマテラピー学雑誌 Vol. 20; no. 2; pp. 22 - 27
Main Authors 平松, 祐司, 髙原, 悦子, 増山, 寿, 衛藤, 英理子, 早田, 桂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アロマ環境協会 18.06.2019
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ISSN1346-3748
2189-5147
DOI10.15035/aeaj.200201

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Summary:古来より経験的に用いられてきたエッセンシャルオイルであるが,近年医療現場でもいろいろな目的で用いられるようになってきた。産科領域では分娩後などにサービスとしてトリートメントの提供を行っている産院も多くある。しかし,補完療法の一環として用いている病院は少ないと思われる。今回エッセンシャルオイルを分娩時に用い疼痛緩和や血圧低下,分娩時間の短縮が得られるかを検討した。疼痛緩和,分娩時間の短縮は認め,分娩時の被験者のリラクゼーションや満足度にはつながった。血圧変化,出血量の減少は認めず,今後データの蓄積が必要と思われた。産科領域でのアロマテラピーの使用は,治療というよりサービスの提供を希望する被験者が多く,現時点では補完療法としてのアロマテラピーは発展途上にあると考えられた。
ISSN:1346-3748
2189-5147
DOI:10.15035/aeaj.200201