事務職者におけるストレス状況調査 : 糖尿病患者と健康人の比較(第1報)
勤労者のストレスの多面的な調査を目的とした『多面的生活ストレス調査表』を使用し,健康群及び糖尿病群にストレス調査を実施した。健康群と糖尿病群比較では,糖尿病患者群は,11尺度のうち生活習慣,疲労度,生活適応,うつ傾向,神経症的傾向,心身症的傾向,感情喪失度,生活満足度の8項目において,健康群が30%以下であるのに対して40%以上が「注意」を示し有意に高値であった。コントロール不良群(HbAlcが8.0%以上)においては,生活習慣,疲労度,生活適応,うつ傾向,神経症的傾向,心身症的傾向,感情喪失度,生活満足度の8項目で「注意」に分類される者が35%以上あるのに対して,コントロール良好群(HbAl...
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| Published in | 日本健康医学会雑誌 Vol. 17; no. 1; pp. 8 - 12 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本健康医学会
2008
JAPAN HEALTH MEDICINE ASSOCIATION |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1343-0025 2423-9828 |
| DOI | 10.20685/kenkouigaku.17.1_8 |
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| Summary: | 勤労者のストレスの多面的な調査を目的とした『多面的生活ストレス調査表』を使用し,健康群及び糖尿病群にストレス調査を実施した。健康群と糖尿病群比較では,糖尿病患者群は,11尺度のうち生活習慣,疲労度,生活適応,うつ傾向,神経症的傾向,心身症的傾向,感情喪失度,生活満足度の8項目において,健康群が30%以下であるのに対して40%以上が「注意」を示し有意に高値であった。コントロール不良群(HbAlcが8.0%以上)においては,生活習慣,疲労度,生活適応,うつ傾向,神経症的傾向,心身症的傾向,感情喪失度,生活満足度の8項目で「注意」に分類される者が35%以上あるのに対して,コントロール良好群(HbAlcが6.4%以下)が約6%以下であり,コントロール不良群においてストレスが有意に高値であった。この調査表を施行することで,糖尿病患者のストレスの程度や表れ方及びその原因,ストレスコーピングの多面的ストレスの実態等を把捉することができた。従って,糖尿病患者に多面的な生活ストレス調査を行うことは,糖尿病の改善や悪化を防ぐために役立てることがてきると考える。 |
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| ISSN: | 1343-0025 2423-9828 |
| DOI: | 10.20685/kenkouigaku.17.1_8 |