TOF 術後38年目に大動脈基部置換術を施行後,右肺出血を発症し ECMO にて救命し得た1症例
症例は52歳,男性で術前に特に症状はなかった.Fallot四徴症に対し13歳時に根治術を,また46歳時にAVRを施行した.その後最大径が75 mmとバルサルバ洞の拡大を認め,52歳時に大動脈基部再建術を行った.術中,体外循環離脱後より気道内出血が出現し,術後ICU帰室時より右肺出血を認めた.3POD頃に内科的に完全に止血できたが呼吸不全が増悪し5PODにV-V ECMOを開始した.開始後6日目にECMOより離脱し得,59PODに退院となった....
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          | Published in | 日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 38; no. 1; pp. 75 - 78 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
    
        2009
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0285-1474 1883-4108  | 
| DOI | 10.4326/jjcvs.38.75 | 
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| Summary: | 症例は52歳,男性で術前に特に症状はなかった.Fallot四徴症に対し13歳時に根治術を,また46歳時にAVRを施行した.その後最大径が75 mmとバルサルバ洞の拡大を認め,52歳時に大動脈基部再建術を行った.術中,体外循環離脱後より気道内出血が出現し,術後ICU帰室時より右肺出血を認めた.3POD頃に内科的に完全に止血できたが呼吸不全が増悪し5PODにV-V ECMOを開始した.開始後6日目にECMOより離脱し得,59PODに退院となった. | 
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| ISSN: | 0285-1474 1883-4108  | 
| DOI: | 10.4326/jjcvs.38.75 |