頭頸部原発骨肉腫の6例

頭頸部原発骨肉腫6例を報告する。年齢は15歳から84歳(中央値63.5歳),男女比5対1,下顎骨原発4例,上顎骨1例,喉頭1例であった。TNM stageは,ⅡA 5例,Ⅲ 1例であった。組織学的には,骨芽細胞型5例,軟骨芽細胞型1例であった。治療は,全例に手術治療を行ったが,補助療法として化学療法が5例,放射線治療が1例に施行された。手術は,開頭頭蓋底手術2例を含む顎骨切除5例,喉頭全摘術1例に施行され,断端評価においては,陰性5例,陽性1例であった。2例が再発(局所1例,遠隔転移再発1例)し,再発期間は治療後2か月,12か月であった。局所再発症例は,術前化学療法不応,切除断端陽性例であった...

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Published in頭頸部外科 Vol. 27; no. 3; pp. 379 - 385
Main Authors 中目, 亜矢子, 小嶋, 郁穂, 石井, 亮, 高橋, 昌宏, 加藤, 健吾, 村田, 隆紀, 小川, 武則, 大越, 明, 香取, 幸夫, 東, 賢二郎, 臼渕, 肇, 阪本, 真弥, 西條, 憲, 嵯峨井, 俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2018
Subjects
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.27.379

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Summary:頭頸部原発骨肉腫6例を報告する。年齢は15歳から84歳(中央値63.5歳),男女比5対1,下顎骨原発4例,上顎骨1例,喉頭1例であった。TNM stageは,ⅡA 5例,Ⅲ 1例であった。組織学的には,骨芽細胞型5例,軟骨芽細胞型1例であった。治療は,全例に手術治療を行ったが,補助療法として化学療法が5例,放射線治療が1例に施行された。手術は,開頭頭蓋底手術2例を含む顎骨切除5例,喉頭全摘術1例に施行され,断端評価においては,陰性5例,陽性1例であった。2例が再発(局所1例,遠隔転移再発1例)し,再発期間は治療後2か月,12か月であった。局所再発症例は,術前化学療法不応,切除断端陽性例であった。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.27.379