超高齢者に対して喉頭全摘術を施行した2症例
90歳以上の超高齢喉頭扁平上皮癌患者に対し喉頭全摘術を施行した2例を報告する。症例1は91歳女性。施設入所中で車椅子移動ながら,ECOG-PS 1であった。初診時に喘鳴を認め,緊急気管切開術後,cT2N0M0の診断で入院34日後に喉頭全摘術を施行し,術後経過良好にて入院57日後に施設退院となった。症例2は91歳男性。独居でADL自立していたが,慢性心不全・心房細動の合併症があり,前医入院中にECOG-PS 2に悪化していた。転院時に緊急気管切開術を施行し,cT3N0M0の診断で入院15日後に喉頭全摘術を施行した。一時的な心不全の増悪を認めたが,経過良好にて入院45日後に家族宅へ退院となった。...
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Published in | 頭頸部外科 Vol. 25; no. 3; pp. 319 - 323 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
2016
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1349-581X 1884-474X |
DOI | 10.5106/jjshns.25.319 |
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Summary: | 90歳以上の超高齢喉頭扁平上皮癌患者に対し喉頭全摘術を施行した2例を報告する。症例1は91歳女性。施設入所中で車椅子移動ながら,ECOG-PS 1であった。初診時に喘鳴を認め,緊急気管切開術後,cT2N0M0の診断で入院34日後に喉頭全摘術を施行し,術後経過良好にて入院57日後に施設退院となった。症例2は91歳男性。独居でADL自立していたが,慢性心不全・心房細動の合併症があり,前医入院中にECOG-PS 2に悪化していた。転院時に緊急気管切開術を施行し,cT3N0M0の診断で入院15日後に喉頭全摘術を施行した。一時的な心不全の増悪を認めたが,経過良好にて入院45日後に家族宅へ退院となった。 |
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ISSN: | 1349-581X 1884-474X |
DOI: | 10.5106/jjshns.25.319 |