自家造血幹細胞移植化学療法時における栄養療法の有用性

【目的】自家造血幹細胞移植化学療法時における栄養療法の有用性を検証した。【方法】2006年から2010年までの間、当院にて自家末梢血幹細胞移植術を施行した25症例を対象に、移植前処置化学療法からCVC抜去までの供給栄養量(熱量、蛋白質)、CTCAE、CRP、Alb、InbodyS20®を評価した。【結果】期間前後の体重、骨格筋量、体脂肪量に有意な差はなかった。介入期間3か月(body loss weight:%LBW≧7.5%)における%LBW逸脱は25例中3例であった。体重と骨格筋量の変化および供給熱量,骨格筋変化と供給蛋白質量に相関があった。%LBW逸脱の見られなかった(2.4±1.7%)...

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Published in静脈経腸栄養 Vol. 28; no. 4; pp. 973 - 980
Main Authors 青山, 高, 赤川, 順子, 池田, 宇次, 加藤, 陽子, 遠藤, 有里, 岡村, 郁恵, 小倉, 和外
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本静脈経腸栄養学会 2013
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ISSN1344-4980
1881-3623
DOI10.11244/jjspen.28.973

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Summary:【目的】自家造血幹細胞移植化学療法時における栄養療法の有用性を検証した。【方法】2006年から2010年までの間、当院にて自家末梢血幹細胞移植術を施行した25症例を対象に、移植前処置化学療法からCVC抜去までの供給栄養量(熱量、蛋白質)、CTCAE、CRP、Alb、InbodyS20®を評価した。【結果】期間前後の体重、骨格筋量、体脂肪量に有意な差はなかった。介入期間3か月(body loss weight:%LBW≧7.5%)における%LBW逸脱は25例中3例であった。体重と骨格筋量の変化および供給熱量,骨格筋変化と供給蛋白質量に相関があった。%LBW逸脱の見られなかった(2.4±1.7%)22例の平均供給熱量は26±5kcal/ kg/day、蛋白質0.9±0.2g/kg/dayであった。【結論】化学療法時は体重減少と共に骨格筋の減少が進む。有害事象に合わせた栄養療法はQoLを維持するために有用である。
ISSN:1344-4980
1881-3623
DOI:10.11244/jjspen.28.973