粘液癌の形態を伴った乳腺浸潤性微小乳頭癌の1例
浸潤性微小乳頭癌を亜型として伴う純型粘液癌の1例を経験したので報告する.症例は67歳,女性.2006年5月下旬右乳房のしこりを自覚し当科受診.右乳房C領域の径15mm大の腫瘤に対し6月上旬穿刺吸引細胞診施行.悪性の疑いであったため確定診断目的でマンモトーム生検施行.Invasive micropapillary carcinoma(IMPC)および粘液癌の診断にて当科入院,胸筋温存乳房切断術および右腋窩リンパ節郭清を施行した.病理組織診断はIMPCおよび粘液癌,10×12mm.術後EC療法およびweekly TXLをそれぞれ4クール施行し,抗エストロゲン療法施行中である.術後1年4カ月現在,再...
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 69; no. 2; pp. 323 - 327 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
2008
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.69.323 |
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Summary: | 浸潤性微小乳頭癌を亜型として伴う純型粘液癌の1例を経験したので報告する.症例は67歳,女性.2006年5月下旬右乳房のしこりを自覚し当科受診.右乳房C領域の径15mm大の腫瘤に対し6月上旬穿刺吸引細胞診施行.悪性の疑いであったため確定診断目的でマンモトーム生検施行.Invasive micropapillary carcinoma(IMPC)および粘液癌の診断にて当科入院,胸筋温存乳房切断術および右腋窩リンパ節郭清を施行した.病理組織診断はIMPCおよび粘液癌,10×12mm.術後EC療法およびweekly TXLをそれぞれ4クール施行し,抗エストロゲン療法施行中である.術後1年4カ月現在,再発なく病勢の悪化を認めていない. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.69.323 |