甲状腺転移をきたした胃印環細胞癌の1例
症例は62歳,男性.2010年8月に上腹部痛および体重減少を主訴に当院へ紹介となった.胃内視鏡を施行したところ胃角部に3型進行胃癌を認め,生検では印環細胞癌が指摘された.各種検査にて骨・甲状腺への転移を疑われた.甲状腺の穿刺細胞診を行い,免疫組織染色にて検索したところ胃癌の甲状腺転移と診断した.治療を開始したが7カ月後に死亡した.胃癌の甲状腺転移は比較的稀であり,文献的考察を加え報告した....
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 74; no. 11; pp. 2974 - 2979 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
2013
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.74.2974 |
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Summary: | 症例は62歳,男性.2010年8月に上腹部痛および体重減少を主訴に当院へ紹介となった.胃内視鏡を施行したところ胃角部に3型進行胃癌を認め,生検では印環細胞癌が指摘された.各種検査にて骨・甲状腺への転移を疑われた.甲状腺の穿刺細胞診を行い,免疫組織染色にて検索したところ胃癌の甲状腺転移と診断した.治療を開始したが7カ月後に死亡した.胃癌の甲状腺転移は比較的稀であり,文献的考察を加え報告した. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.74.2974 |