整形外科における高齢者臨床

整形外科で心理職がかかわる高齢者は,骨折などの怪我や病気をきっかけに身体の衰えを実感することで,それまでの健康な自己像が揺らいで自分らしさを見失っていたり,これから先の生活に不安を感じている人が多い。本稿では事例を通して,整形外科の高齢者が抱えやすい課題を喪失や生態学的な視点からとらえ直し,その人らしい生活に戻れるよう寄り添い支援する実践を紹介した。最後に,実践を通して見えてきた整形外科における心理職の可能性について,予防的視点から言及した。...

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Bibliographic Details
Published inJapanese Journal of Clinical Geropsychology Vol. 3; pp. 52 - 57
Main Author 渡辺, 晋吾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本老年臨床心理学会 10.03.2022
Japanese Association of Clinical Geropsychology
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ISSN2436-4568
DOI10.50944/jjcgp.3.0_52

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Summary:整形外科で心理職がかかわる高齢者は,骨折などの怪我や病気をきっかけに身体の衰えを実感することで,それまでの健康な自己像が揺らいで自分らしさを見失っていたり,これから先の生活に不安を感じている人が多い。本稿では事例を通して,整形外科の高齢者が抱えやすい課題を喪失や生態学的な視点からとらえ直し,その人らしい生活に戻れるよう寄り添い支援する実践を紹介した。最後に,実践を通して見えてきた整形外科における心理職の可能性について,予防的視点から言及した。
ISSN:2436-4568
DOI:10.50944/jjcgp.3.0_52