腹腔壁アンカー技術を用いた腹腔鏡下持続携帯式腹膜透析カテーテル留置術の有効性に関する検討
【緒言・方法】持続携帯式腹膜透析 (CAPD) カテーテル留置の術後合併症として, カテーテルの位置異常や腹膜透析関連感染症が問題となる. 腹腔壁アンカー技術 (PWAT) を用いた腹腔鏡下CAPDカテーテル留置術を施行しており, 合併症防止効果について検討した. 【結果】症例は男性25例, 女性32例で年齢の中央値59歳 (35-87歳), CAPD 5年継続率は65.4%であった. 術後合併症は腹膜炎9例 (15.8%), 出口部もしくはトンネル感染8例 (14.0%), カテーテル位置異常1例 (1.8%) であった. 術後感染症に関連する因子はBody mass indexであった....
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Published in | Japanese Journal of Endourology and Robotics Vol. 37; no. 1; pp. 113 - 117 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
2024
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Subjects | |
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ISSN | 2436-875X |
DOI | 10.11302/jserjje.37.1_113 |
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Summary: | 【緒言・方法】持続携帯式腹膜透析 (CAPD) カテーテル留置の術後合併症として, カテーテルの位置異常や腹膜透析関連感染症が問題となる. 腹腔壁アンカー技術 (PWAT) を用いた腹腔鏡下CAPDカテーテル留置術を施行しており, 合併症防止効果について検討した. 【結果】症例は男性25例, 女性32例で年齢の中央値59歳 (35-87歳), CAPD 5年継続率は65.4%であった. 術後合併症は腹膜炎9例 (15.8%), 出口部もしくはトンネル感染8例 (14.0%), カテーテル位置異常1例 (1.8%) であった. 術後感染症に関連する因子はBody mass indexであった. 【結語】PWATを用いた腹腔鏡下CAPDカテーテル留置術はカテーテル位置異常が非常に少ない有用な術式であると考えられた. |
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ISSN: | 2436-875X |
DOI: | 10.11302/jserjje.37.1_113 |