ローテーションによるロボット支援下腎尿管全摘除術 (RANU) : 吸引式体位固定具ハグユーバッグを用いた工夫

【目的】ハグユーバックを用いたロボット支援下腎尿管全摘除術について報告する. 【対象と方法】ハグユーバックを用いて患者を仰臥位に固定. 腎遊離の際には手術台を半側臥位になるようにローテーションし, 下部尿管処理の際には一旦da Vinciをロールアウトし, 仰臥位頭低位になるよう手術台をローテーションし, 再度da Vinciをロールインして手術を行った. 【結果】4例行い, 手術時間中央値, コンソール時間中央値, 術中出血量の中央値はそれぞれ157.5分, 108分, 16 mLであった. ロールアウトから再ロールインまでの時間の中央値は7.5分であった. 2例 (50%) において骨盤リ...

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Published inJapanese Journal of Endourology and Robotics Vol. 37; no. 1; pp. 199 - 203
Main Authors 片岡, 円, 矢嶋, 習吾, 増田, 均, 中西, 泰一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 2024
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ISSN2436-875X
DOI10.11302/jserjje.37.1_199

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Summary:【目的】ハグユーバックを用いたロボット支援下腎尿管全摘除術について報告する. 【対象と方法】ハグユーバックを用いて患者を仰臥位に固定. 腎遊離の際には手術台を半側臥位になるようにローテーションし, 下部尿管処理の際には一旦da Vinciをロールアウトし, 仰臥位頭低位になるよう手術台をローテーションし, 再度da Vinciをロールインして手術を行った. 【結果】4例行い, 手術時間中央値, コンソール時間中央値, 術中出血量の中央値はそれぞれ157.5分, 108分, 16 mLであった. ロールアウトから再ロールインまでの時間の中央値は7.5分であった. 2例 (50%) において骨盤リンパ節郭清を行った. 全ての症例において重大な合併症 (Clavien-Dindo grade 3以上) はなかった. 【結論】ハグユーバックを用いた体位設定の工夫について報告した.
ISSN:2436-875X
DOI:10.11302/jserjje.37.1_199