16年を経て肺転移をきたした腸間膜腫瘍の1例
症例は84歳,男性.胃癌の術前検査として行われた胸部CTで,両肺の小結節影を指摘された.良性肺腫瘍の疑いで経過観察されたが増大傾向を認めたため,診断と治療を目的に胸腔鏡下左肺部分切除術を行った.病理組織学的には紡錘形細胞を主体とした腫瘍であり,16年前に手術既往のある腸間膜腫瘍の肺転移と診断した.現在,特に臨床症状無く,外来で経過観察中である.長期間を経て顕在化した転移性肺腫瘍を経験したので,文献的考察を交えて報告する....
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 73; no. 4; pp. 1013 - 1016 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
2012
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.73.1013 |
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Summary: | 症例は84歳,男性.胃癌の術前検査として行われた胸部CTで,両肺の小結節影を指摘された.良性肺腫瘍の疑いで経過観察されたが増大傾向を認めたため,診断と治療を目的に胸腔鏡下左肺部分切除術を行った.病理組織学的には紡錘形細胞を主体とした腫瘍であり,16年前に手術既往のある腸間膜腫瘍の肺転移と診断した.現在,特に臨床症状無く,外来で経過観察中である.長期間を経て顕在化した転移性肺腫瘍を経験したので,文献的考察を交えて報告する. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.73.1013 |