全身性アミロイド症を併発した後天性皮膚脆弱症候群の猫の1例

推定9歳の短毛雑種猫が臀部皮膚の裂傷を訴え当院を受診。臀部皮膚は菲薄化しており負荷をかけると容易に裂開した。血液検査で貧血と左方移動を伴う好中球の増加が認められた。皮膚病理組織学検査で表皮の菲薄化,角化亢進,真皮の萎縮や,コラーゲン線維の微細化等が認められ,猫の後天性皮膚脆弱症候群と診断した。第54病日に突然死亡し剖検を実施,脂質肺炎および間質性腎炎を伴う全身性アミロイド症が観察された。...

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Published in獣医臨床皮膚科 Vol. 15; no. 2; pp. 79 - 81
Main Authors 代田, 欣二, 田中, 史彦, 永田, 雅彦, 浅井, 厚, 安野, 恭平, 大塚, 崇史, 筋師, 健
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本獣医皮膚科学会 2009
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ISSN1347-6416
1881-2236
DOI10.2736/jjvd.15.79

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Summary:推定9歳の短毛雑種猫が臀部皮膚の裂傷を訴え当院を受診。臀部皮膚は菲薄化しており負荷をかけると容易に裂開した。血液検査で貧血と左方移動を伴う好中球の増加が認められた。皮膚病理組織学検査で表皮の菲薄化,角化亢進,真皮の萎縮や,コラーゲン線維の微細化等が認められ,猫の後天性皮膚脆弱症候群と診断した。第54病日に突然死亡し剖検を実施,脂質肺炎および間質性腎炎を伴う全身性アミロイド症が観察された。
ISSN:1347-6416
1881-2236
DOI:10.2736/jjvd.15.79