消化器外科緊急手術におけるSSIの検討

当科で行っているSSIサーベイランスの結果に基づいて,消化器外科緊急手術症例におけるSSIの発生状況,要因等について検討した。緊急手術症例の全SSI発生率は31.3%で,同時期の待機手術症例と比較して有意に高率であった。緊急手術の中でも創分類が汚染・感染創の症例でSSI発生率は38.4%と高く,特に消化管穿孔に対する手術例ではSSI発生率は50%を超えていた。多変量解析の結果,消化管穿孔症例では,年齢が高いことがSSI発生の独立した危険因子であった。...

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Published in日本腹部救急医学会雑誌 Vol. 32; no. 6; pp. 1023 - 1026
Main Authors 中森, 正二, 藤谷, 和正, 辻仲, 利政, 平尾, 素宏, 安井, 昌義, 宮本, 敦史, 池永, 雅一, 宮崎, 道彦, 浅岡, 忠史, 三嶋, 秀行, 山岡, 雄祐, 山本, 和義, 武岡, 奉均
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腹部救急医学会 2012
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ISSN1340-2242
1882-4781
DOI10.11231/jaem.32.1023

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Summary:当科で行っているSSIサーベイランスの結果に基づいて,消化器外科緊急手術症例におけるSSIの発生状況,要因等について検討した。緊急手術症例の全SSI発生率は31.3%で,同時期の待機手術症例と比較して有意に高率であった。緊急手術の中でも創分類が汚染・感染創の症例でSSI発生率は38.4%と高く,特に消化管穿孔に対する手術例ではSSI発生率は50%を超えていた。多変量解析の結果,消化管穿孔症例では,年齢が高いことがSSI発生の独立した危険因子であった。
ISSN:1340-2242
1882-4781
DOI:10.11231/jaem.32.1023