急性呼吸不全患者に対するintrapulmonary percussive ventilationの効果
【目的】Intrapulmonary percussive ventilation(IPV)は,急性呼吸不全の血液ガス改善に優れるとされているが,その主要因は明らかでない。そこで本研究では,IPVの効果をpercussionを伴わないPEEPと比較した。【方法】対象は人工呼吸管理を受けている急性呼吸不全患者8例で,「synchronized intermittent mandatory ventilation(SIMV)+PEEP」モードに,IPVによるpercussion圧を重畳した換気法(IPV法)と,PEEPを追加上昇させた換気法(PEEP法)でクロスオーバー法対照試験を行った。【結果】...
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          | Published in | 日本集中治療医学会雑誌 Vol. 19; no. 2; pp. 191 - 196 | 
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| Main Authors | , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本集中治療医学会
    
        2012
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| ISSN | 1340-7988 1882-966X  | 
| DOI | 10.3918/jsicm.19.191 | 
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| Summary: | 【目的】Intrapulmonary percussive ventilation(IPV)は,急性呼吸不全の血液ガス改善に優れるとされているが,その主要因は明らかでない。そこで本研究では,IPVの効果をpercussionを伴わないPEEPと比較した。【方法】対象は人工呼吸管理を受けている急性呼吸不全患者8例で,「synchronized intermittent mandatory ventilation(SIMV)+PEEP」モードに,IPVによるpercussion圧を重畳した換気法(IPV法)と,PEEPを追加上昇させた換気法(PEEP法)でクロスオーバー法対照試験を行った。【結果】P/F比の改善は両換気法で差がなかったが,PaCO2と1回換気量の改善はIPV法がPEEP法より優れていた。【結論】IPVのガス交換改善効果は単純な気道内圧上昇によるものではなく,percussion作用が影響していると考えられた。 | 
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| ISSN: | 1340-7988 1882-966X  | 
| DOI: | 10.3918/jsicm.19.191 |