待機的単孔式腹腔鏡補助下S状結腸切除術を施行した再発性S状結腸軸捻転症の2例

症例1は74歳,男性。腹痛を主訴に救急受診し,画像検査でS状結腸軸捻転症と診断し緊急大腸内視鏡下に捻転を解除した。6ヵ月,11ヵ月後にも再発を認め,内視鏡下に整復した。その後,単孔式腹腔鏡補助下に約30cmのS状結腸切除を行った。第9病日に軽快退院した。症例2は86歳,女性。腹痛を主訴に救急受診し,画像検査でS状結腸軸捻転症と診断し緊急大腸内視鏡下に捻転を解除した。3ヵ月後にも再発を認め,内視鏡下に整復した。その後,単孔式腹腔鏡補助下に約35cmのS状結腸切除を行った。第13病日に軽快退院した。本症に対する単孔式手術は低侵襲かつ安全に施行可能であり,治療選択肢の1つになりうると考えられた。...

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Published in日本腹部救急医学会雑誌 Vol. 39; no. 7; pp. 1235 - 1238
Main Authors 松井, 大輔, 宮田, 隆司, 二上, 文夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腹部救急医学会 30.11.2019
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ISSN1340-2242
1882-4781
DOI10.11231/jaem.39.1235

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Summary:症例1は74歳,男性。腹痛を主訴に救急受診し,画像検査でS状結腸軸捻転症と診断し緊急大腸内視鏡下に捻転を解除した。6ヵ月,11ヵ月後にも再発を認め,内視鏡下に整復した。その後,単孔式腹腔鏡補助下に約30cmのS状結腸切除を行った。第9病日に軽快退院した。症例2は86歳,女性。腹痛を主訴に救急受診し,画像検査でS状結腸軸捻転症と診断し緊急大腸内視鏡下に捻転を解除した。3ヵ月後にも再発を認め,内視鏡下に整復した。その後,単孔式腹腔鏡補助下に約35cmのS状結腸切除を行った。第13病日に軽快退院した。本症に対する単孔式手術は低侵襲かつ安全に施行可能であり,治療選択肢の1つになりうると考えられた。
ISSN:1340-2242
1882-4781
DOI:10.11231/jaem.39.1235