Double-Shank Titanium Ligation Clips®を使用した腹腔鏡下虫垂切除術
急性虫垂炎保存治療後の待機的な腹腔鏡下虫垂切除術(laparoscopic appendectomy;以下,LA)が広く普及してきている.本邦の待機的LAにおける虫垂断端閉鎖の手技としては,ループ式結紮器による結紮とendolinear staplerによる縫合切離が主であった.しかし2015年,Double-Shank Titanium Ligation Clips®(以下,DSクリップ;B BRAUN AESCULAP)が日本でも発売され使用可能になった.当院では2015年12月からDSクリップを使用した待機的LAを導入した. DSクリップを用いたLAは従来のLAと同様,安全に施行でき,コ...
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 78; no. 6; pp. 1191 - 1195 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
2017
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.78.1191 |
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Summary: | 急性虫垂炎保存治療後の待機的な腹腔鏡下虫垂切除術(laparoscopic appendectomy;以下,LA)が広く普及してきている.本邦の待機的LAにおける虫垂断端閉鎖の手技としては,ループ式結紮器による結紮とendolinear staplerによる縫合切離が主であった.しかし2015年,Double-Shank Titanium Ligation Clips®(以下,DSクリップ;B BRAUN AESCULAP)が日本でも発売され使用可能になった.当院では2015年12月からDSクリップを使用した待機的LAを導入した. DSクリップを用いたLAは従来のLAと同様,安全に施行でき,コスト面の改善も期待された.ただし,DSクリップは挿入に12mmポートを要し,創が若干大きくなることと,晩期合併症について今後の検討が必要であることに注意が必要である. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.78.1191 |