特別支援学校で医療的ケアを実施する教員への実地研修において学校看護師が感じる困難

特別支援学校の教員を実地研修で支援する際に、学校看護師が感じる困難を明らかにした。全国の調査票配布協力に承諾が得られた地方公共団体にある特別支援学校229校の学校看護師456名を対象とした。学校看護師213名(有効回答195名)より回答を得た。学校看護師の属性、困難感の有無は記述統計、自由記述は質的内容分析を行った。結果、約7割の学校看護師が困難を感じていた。学校看護師は、医療職の当たり前が通じない教員に教えること、時間の不足、医療的ケアのマニュアル以上のことも教えること、実地研修に向けた教員側の準備不足、学校看護師間の教員への指導の一貫性、子どもへのしわ寄せを困難に感じていた。実地研修の体制...

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Published in日本小児看護学会誌 Vol. 34; pp. 145 - 153
Main Authors 勝田 仁美, 清水 史恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児看護学会 2025
日本小児看護学会
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ISSN1344-9923
2423-8457
DOI10.20625/jschn.34_145

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Summary:特別支援学校の教員を実地研修で支援する際に、学校看護師が感じる困難を明らかにした。全国の調査票配布協力に承諾が得られた地方公共団体にある特別支援学校229校の学校看護師456名を対象とした。学校看護師213名(有効回答195名)より回答を得た。学校看護師の属性、困難感の有無は記述統計、自由記述は質的内容分析を行った。結果、約7割の学校看護師が困難を感じていた。学校看護師は、医療職の当たり前が通じない教員に教えること、時間の不足、医療的ケアのマニュアル以上のことも教えること、実地研修に向けた教員側の準備不足、学校看護師間の教員への指導の一貫性、子どもへのしわ寄せを困難に感じていた。実地研修の体制整備や実地研修を担う学校看護師への教育が必要である。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.34_145