慢性期病棟に新規入棟した患者における機能的自立度評価法の経時的変化
慢性期病棟に新規入棟した患者のFIM下位項目の経時的変化を調査した。対象は当院慢性期病棟に新規入棟した83人とし、入棟時のFIM下位項目と退院時もしくは4か月後の再評価について有意差と効果量について調査した。結果、有意な増加がみられたものは食事、清拭、更衣(上半身)、更衣(下半身)、トイレ動作、ベッド・椅子・車椅子移乗、トイレ移乗、浴槽・シャワー移乗、歩行・車椅子、階段であった。慢性期病棟では整容と排尿管理、排便管理の改善が乏しく、改善に向けた課題があると示唆された。歩行・車椅子を除くFIM下位項目に大幅な改善がみられなかったが、歩行・車椅子はリハビリテーションによる改善が見込める可能性が示唆...
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| Published in | 作業療法学芸雑誌 Vol. 2; pp. 22 - 28 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 埼玉県作業療法士会
30.06.2024
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 2758-5921 |
| DOI | 10.57563/otsaitama.2.0_22 |
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| Summary: | 慢性期病棟に新規入棟した患者のFIM下位項目の経時的変化を調査した。対象は当院慢性期病棟に新規入棟した83人とし、入棟時のFIM下位項目と退院時もしくは4か月後の再評価について有意差と効果量について調査した。結果、有意な増加がみられたものは食事、清拭、更衣(上半身)、更衣(下半身)、トイレ動作、ベッド・椅子・車椅子移乗、トイレ移乗、浴槽・シャワー移乗、歩行・車椅子、階段であった。慢性期病棟では整容と排尿管理、排便管理の改善が乏しく、改善に向けた課題があると示唆された。歩行・車椅子を除くFIM下位項目に大幅な改善がみられなかったが、歩行・車椅子はリハビリテーションによる改善が見込める可能性が示唆された。 |
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| ISSN: | 2758-5921 |
| DOI: | 10.57563/otsaitama.2.0_22 |