挙上空腸再発を切除した内臓逆位症併存胃癌の1例

症例は70歳台,男性.約1年7カ月前に複数の内臓奇形を伴う部分内臓逆位症に併存した胃癌(pStage Ib)に対し胃全摘術を施行した.1年間のTS-1内服後に挙上空腸に再発をきたしたが,局所再発以外に非治癒因子は存在しなかった.本症例に対し挙上空腸切除術を施行し,quality of life(QOL)の改善を得ることができた.文献的考察を加えて報告する....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 78; no. 2; pp. 308 - 314
Main Authors 阿部, 曉人, 田中, 元樹, 山岸, 秀嗣, 今井, 康雄, 窪田, 敬一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2017
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.78.308

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Summary:症例は70歳台,男性.約1年7カ月前に複数の内臓奇形を伴う部分内臓逆位症に併存した胃癌(pStage Ib)に対し胃全摘術を施行した.1年間のTS-1内服後に挙上空腸に再発をきたしたが,局所再発以外に非治癒因子は存在しなかった.本症例に対し挙上空腸切除術を施行し,quality of life(QOL)の改善を得ることができた.文献的考察を加えて報告する.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.78.308