腹腔鏡下修復術を行った外鼠径ヘルニア併存Spigelianヘルニアの1例

症例は56歳,男性.右側腹部の膨隆を主訴に来院し,右Spigelianヘルニアの診断にて手術の方針となった.腹腔内到達法(transabdominal preperitoneal repair;TAPP法)にて腹腔内を観察すると,右Spigelianヘルニアに加え,両側外鼠径ヘルニアの併存を認めた.トリミングしたメッシュと通常のメッシュを組み合わせ,右Spigelianヘルニアと右外鼠径ヘルニアの修復を同時に行い,左側は通常通り修復を行った.腹腔鏡では,術前診断し得ない他のヘルニアの併存を確認でき,ヘルニア門の大きさを正確に把握することに関しても有用であった....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 80; no. 4; pp. 814 - 817
Main Authors 木谷, 嘉孝, 上野, 正紀, 大倉, 遊, 田中, 毅, 宇田川, 晴司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2019
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.80.814

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Summary:症例は56歳,男性.右側腹部の膨隆を主訴に来院し,右Spigelianヘルニアの診断にて手術の方針となった.腹腔内到達法(transabdominal preperitoneal repair;TAPP法)にて腹腔内を観察すると,右Spigelianヘルニアに加え,両側外鼠径ヘルニアの併存を認めた.トリミングしたメッシュと通常のメッシュを組み合わせ,右Spigelianヘルニアと右外鼠径ヘルニアの修復を同時に行い,左側は通常通り修復を行った.腹腔鏡では,術前診断し得ない他のヘルニアの併存を確認でき,ヘルニア門の大きさを正確に把握することに関しても有用であった.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.80.814