心臓リハビリテーションチームにおける薬剤師の役割 脱水予見チェックシートの活用について
「緒言」 厚生労働省による平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の報告において, わが国の死因別死亡者数は, 心疾患が15.3%で, 悪性新生物(27.4%)についで2番目に多い. 心疾患のなかでも, 特に心不全の死亡者数は多く(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/gaikyou30-190626.pdf, 2019年11月15日), これは超高齢社会への突入と関連し, 高齢者の心不全管理が喫緊の課題であることを示している. 慢性心不全で入院している患者の多くは, 心機能低下が代償できてい...
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          | Published in | 医療薬学 Vol. 46; no. 4; pp. 230 - 236 | 
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| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人日本医療薬学会
    
        10.04.2020
     日本医療薬学会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1346-342X 1882-1499  | 
| DOI | 10.5649/jjphcs.46.230 | 
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| Summary: | 「緒言」 厚生労働省による平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の報告において, わが国の死因別死亡者数は, 心疾患が15.3%で, 悪性新生物(27.4%)についで2番目に多い. 心疾患のなかでも, 特に心不全の死亡者数は多く(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/dl/gaikyou30-190626.pdf, 2019年11月15日), これは超高齢社会への突入と関連し, 高齢者の心不全管理が喫緊の課題であることを示している. 慢性心不全で入院している患者の多くは, 心機能低下が代償できていない重度のうっ血症状, もしくは低心拍出症状(倦怠感, 食思不振, 血圧低下)をきたしている. 慢性心不全の再入院率は高く, その要因として, 塩分・水分制限の不徹底に起因するとの報告がある. 事実, 慢性心不全の急性増悪で入院した患者の治療中に, 急性腎障害(acute kidney injury: AKI)を発症する患者を経験する場合がある. | 
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| ISSN: | 1346-342X 1882-1499  | 
| DOI: | 10.5649/jjphcs.46.230 |