周囲組織破壊を伴う大動脈弁位感染性心内膜炎の外科治療

大動脈弁位活動性心内膜炎では,弁輪から周囲に感染が波及し弁輪周囲膿瘍や仮性瘤,心腔への瘻孔形成などの多彩な病態を呈することが多く,高度心不全や臓器障害をきたす前に手術を施行することが重要である.外科治療においては,十分な感染巣や壊死組織のデブリードメントの後に弁輪や周囲組織を再建する.多くの場合は基部置換術を施行する必要があり,弁の選択にはホモグラフト,ステントレス弁,compositeグラフト,ロス手術などがあるが,その優劣についてはいまだに議論がある....

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Published in日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 51; no. 6; pp. xii - xvii
Main Author 松宮, 護郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会 15.11.2022
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ISSN0285-1474
1883-4108
DOI10.4326/jjcvs.51.xii

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Summary:大動脈弁位活動性心内膜炎では,弁輪から周囲に感染が波及し弁輪周囲膿瘍や仮性瘤,心腔への瘻孔形成などの多彩な病態を呈することが多く,高度心不全や臓器障害をきたす前に手術を施行することが重要である.外科治療においては,十分な感染巣や壊死組織のデブリードメントの後に弁輪や周囲組織を再建する.多くの場合は基部置換術を施行する必要があり,弁の選択にはホモグラフト,ステントレス弁,compositeグラフト,ロス手術などがあるが,その優劣についてはいまだに議論がある.
ISSN:0285-1474
1883-4108
DOI:10.4326/jjcvs.51.xii