私の膵臓研究の歴史 予期しないことから道が開ける
Palade Prizeは1974年膵腺房細胞のタンパク質輸送の研究でノーベル賞を受賞したGeorge E. Palade先生を記念して国際膵臓学会特別賞として2010年から設けられ,2016年に私が受賞しました.神戸大学大学院修了後から始めたアミラーゼアイソザイムの研究が膵臓に関する研究の第一歩です.その後,血糖値とアミラーゼ活性の関係,糖尿病の膵外分泌機能,ラット摘出膵灌流標本を用いた膵内外分泌機能相関,糖尿病の膵外分泌機能の特徴,急性膵炎とCCKの関係,慢性膵炎発症と線維化の進展機序の解明,厚生労働科学研究補助金難治性膵疾患克服研究事業「難治性膵疾患に関する調査研究」での急性膵炎重症化機...
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          | Published in | 膵臓 Vol. 32; no. 2; pp. 110 - 124 | 
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| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本膵臓学会
    
        25.04.2017
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0913-0071 1881-2805  | 
| DOI | 10.2958/suizo.32.110 | 
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| Summary: | Palade Prizeは1974年膵腺房細胞のタンパク質輸送の研究でノーベル賞を受賞したGeorge E. Palade先生を記念して国際膵臓学会特別賞として2010年から設けられ,2016年に私が受賞しました.神戸大学大学院修了後から始めたアミラーゼアイソザイムの研究が膵臓に関する研究の第一歩です.その後,血糖値とアミラーゼ活性の関係,糖尿病の膵外分泌機能,ラット摘出膵灌流標本を用いた膵内外分泌機能相関,糖尿病の膵外分泌機能の特徴,急性膵炎とCCKの関係,慢性膵炎発症と線維化の進展機序の解明,厚生労働科学研究補助金難治性膵疾患克服研究事業「難治性膵疾患に関する調査研究」での急性膵炎重症化機序の解明と治療指針,超音波内視鏡の早期慢性膵炎診断への有用性,韓国との合同による自己免疫性膵炎の診断基準の提唱,可逆性膵炎と非可逆性膵炎の違いと膵線維化進展機序の解明と阻止に関する研究をしました. | 
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| ISSN: | 0913-0071 1881-2805  | 
| DOI: | 10.2958/suizo.32.110 |