OPTIMプロジェクト前後での病院から在宅診療への移行率と病院医師・看護師の在宅の視点の変化

本研究の目的は, 地域緩和ケアの介入研究が施行された地域において, 各がん診療連携拠点病院から在宅診療への移行率の変化を明らかにし, 病院医師・看護師の在宅の視点との関係を探索することである. 病院医師・看護師対象の質問紙調査を行い, 医師は154名, 看護師469名を解析対象とした. 在宅移行した患者数は, 2007年を100とした増加比で, A病院967%, B病院295%, C病院221%であった. 在宅移行した患者数の増加比が多い病院では, 「がんでも希望すれば最期まで在宅で過ごせると思うようになった」「自宅で過ごしたいか自分から尋ねるようにしていた」「容態が変わった時の対応や連絡方法...

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Published inPalliative Care Research Vol. 7; no. 2; pp. 389 - 394
Main Authors 平山, 美香, 五十嵐, 歩, 北條, 美能留, 吉原, 律子, 森田, 達也, 後藤, 慎一, 奥平, 定之, 野田, 剛稔, 宮下, 光令, 安中, 正和, 冨安, 志郎, 船本, 太栄子, 白髭, 豊, 出口, 雅浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緩和医療学会 2012
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ISSN1880-5302
DOI10.2512/jspm.7.389

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Summary:本研究の目的は, 地域緩和ケアの介入研究が施行された地域において, 各がん診療連携拠点病院から在宅診療への移行率の変化を明らかにし, 病院医師・看護師の在宅の視点との関係を探索することである. 病院医師・看護師対象の質問紙調査を行い, 医師は154名, 看護師469名を解析対象とした. 在宅移行した患者数は, 2007年を100とした増加比で, A病院967%, B病院295%, C病院221%であった. 在宅移行した患者数の増加比が多い病院では, 「がんでも希望すれば最期まで在宅で過ごせると思うようになった」「自宅で過ごしたいか自分から尋ねるようにしていた」「容態が変わった時の対応や連絡方法をあらかじめ決めるようになった」「投薬など, 患者・家族が自宅でもできるように入院中からシンプルにするようになった」などの在宅の視点に関する質問に対して「そう思う」と回答した頻度が有意に多かった.
ISSN:1880-5302
DOI:10.2512/jspm.7.389