S01-4.ADHDと愛着障害
「I. はじめに」 少子高齢化が加速度的に進む我が国において, 次世代を担う子どもたちの心身の健康な発達を保証することは何よりの優先課題である. しかし現実には, いじめ, 不登校, 引きこもり, 不安障害, うつ病, 薬物依存, 自殺など, 学校教育に適応できない状態の児童・生徒の数は増加の一途である. 近年, 知的発達に遅れはないものの学習面や行動面で著しい困難を示す児童生徒の割合は6.5%(文部科学省, 2012)と見積もられ, その多くが注意欠如・多動症(Attention Deficit Hyperactivity Disorder: ADHD), 自閉スペクトラム症(Autism...
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Published in | 児童青年精神医学とその近接領域 Vol. 58; no. 5; pp. 623 - 627 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本児童青年精神医学会
01.11.2017
日本児童青年精神医学会 |
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ISSN | 0289-0968 2424-1652 |
DOI | 10.20615/jscap.58.5_623 |
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Summary: | 「I. はじめに」 少子高齢化が加速度的に進む我が国において, 次世代を担う子どもたちの心身の健康な発達を保証することは何よりの優先課題である. しかし現実には, いじめ, 不登校, 引きこもり, 不安障害, うつ病, 薬物依存, 自殺など, 学校教育に適応できない状態の児童・生徒の数は増加の一途である. 近年, 知的発達に遅れはないものの学習面や行動面で著しい困難を示す児童生徒の割合は6.5%(文部科学省, 2012)と見積もられ, その多くが注意欠如・多動症(Attention Deficit Hyperactivity Disorder: ADHD), 自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder: ASD), 学習症などの発達障害を有している. ADHDは脳機能に起因した, 不注意・多動衝動性を主徴とする神経発達障害である. |
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ISSN: | 0289-0968 2424-1652 |
DOI: | 10.20615/jscap.58.5_623 |