ガム咀嚼時の舌運動と顎運動経路

I.目的舌は緻密でダイナミックな動きにより様々な機能を生み出し,咀嚼・嚥下・構音において重要な役割を担っているが,口腔内にあるため直接運動する様子を観察することはできない.我々は舌運動モーションキャプチャシステム(電磁アーティキュログラフ,以下EMAとする)と舌圧測定の同時測定により,水嚥下時やとろみ水嚥下時の舌運動と舌圧発現様相の特徴及び双方の関係性について研究を行い,報告してきた1, 2).一方で,咀嚼時の顎運動の解析や舌圧測定3)は現在まで様々な研究がされてきたものの,舌運動の詳細な解析はこれまでほとんど行われておらず,舌運動と顎運動との関係性についても不明な点が多い.そこで今回我々は,...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本顎口腔機能学会雑誌 Vol. 29; no. 2; pp. 102 - 103
Main Authors 大川, 純平, 兒玉, 匠平, 佐藤, 理加子, 堀, 一浩, 小野, 高裕, 村上, 和裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本顎口腔機能学会 2023
Online AccessGet full text
ISSN1340-9085
1883-986X
DOI10.7144/sgf.29.102

Cover

More Information
Summary:I.目的舌は緻密でダイナミックな動きにより様々な機能を生み出し,咀嚼・嚥下・構音において重要な役割を担っているが,口腔内にあるため直接運動する様子を観察することはできない.我々は舌運動モーションキャプチャシステム(電磁アーティキュログラフ,以下EMAとする)と舌圧測定の同時測定により,水嚥下時やとろみ水嚥下時の舌運動と舌圧発現様相の特徴及び双方の関係性について研究を行い,報告してきた1, 2).一方で,咀嚼時の顎運動の解析や舌圧測定3)は現在まで様々な研究がされてきたものの,舌運動の詳細な解析はこれまでほとんど行われておらず,舌運動と顎運動との関係性についても不明な点が多い.そこで今回我々は,本システムを用いて咀嚼時の詳細な舌運動を明らかにするため,同時測定を記録し解析を試みた.本研究の目的はEMAを用いて咀嚼時における舌運動と顎運動との関係を明らかにすることである.
ISSN:1340-9085
1883-986X
DOI:10.7144/sgf.29.102