オバマ大統領訪日におけるバイオテロ対策のための強化サーベイランス

2009 年11 月13~14 日のオバマ大統領訪日において,バイオテロ,あるいは他の健康危機事案の早期探知を目的として強化サーベイランスを実施した.サーベイランスは,感染症法に基づく疑似症定点サーベイランス,東京都が独自に行っている救急車搬送サーベイランス,および薬局サーベイランスを実施した.いずれも,オバマ大統領訪日にかかわらず従来から行われているものであり,その意味で強化サーベイランスはその監視,情報共有を密にすることによって実施した.従来から実施されていることからオバマ大統領訪日前のベースライン取得は不要であるために,訪日前は特に強化を行わず,訪日後約2 週間にあたる11 月中の監視を...

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Published in感染症学雑誌 Vol. 84; no. 6; pp. 708 - 713
Main Authors 岡部, 信彦, 大日, 康史, 菅原, 民枝, 灘岡, 陽子, 神谷, 信行, 谷口, 清州, 増田, 和貴
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本感染症学会 20.11.2010
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ISSN0387-5911
1884-569X
DOI10.11150/kansenshogakuzasshi.84.708

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Summary:2009 年11 月13~14 日のオバマ大統領訪日において,バイオテロ,あるいは他の健康危機事案の早期探知を目的として強化サーベイランスを実施した.サーベイランスは,感染症法に基づく疑似症定点サーベイランス,東京都が独自に行っている救急車搬送サーベイランス,および薬局サーベイランスを実施した.いずれも,オバマ大統領訪日にかかわらず従来から行われているものであり,その意味で強化サーベイランスはその監視,情報共有を密にすることによって実施した.従来から実施されていることからオバマ大統領訪日前のベースライン取得は不要であるために,訪日前は特に強化を行わず,訪日後約2 週間にあたる11 月中の監視を強化した.
ISSN:0387-5911
1884-569X
DOI:10.11150/kansenshogakuzasshi.84.708