在宅医療における食事・栄養支援の現況と課題:訪問看護事業所への質問紙調査から

在宅医療での食事・栄養支援の現況と課題を明らかにする目的で,千葉県内の訪問看護事業所を対象に質問紙調査を行い339 施設中83 施設(24.5%)から回答を得た.全施設が利用者から食事・栄養相談を受け,週2 回以上食事・栄養相談を受ける施設が39 施設(47.0%)を占めた.その相談にその場で即答できるとしたのは25 施設(30.1%)であった.即答できない場合の対処法は「同僚看護師に相談」41 施設(49.4%),「インターネット検索」35 施設(42.2%),「医師に相談」25 施設(30.1%)であり,「管理栄養士に相談」は15 施設(18.1%)のみであった.即答できなかった相談内容を...

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Published in日本在宅医療連合学会誌 Vol. 1; no. 1; pp. 22 - 30
Main Authors 東本, 恭幸, 岡田, 亜紀子, 長谷川, 卓志, 平尾, 由美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本在宅医療連合学会 2019
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ISSN2435-4007
DOI10.34458/jahcm.1.1_22

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Summary:在宅医療での食事・栄養支援の現況と課題を明らかにする目的で,千葉県内の訪問看護事業所を対象に質問紙調査を行い339 施設中83 施設(24.5%)から回答を得た.全施設が利用者から食事・栄養相談を受け,週2 回以上食事・栄養相談を受ける施設が39 施設(47.0%)を占めた.その相談にその場で即答できるとしたのは25 施設(30.1%)であった.即答できない場合の対処法は「同僚看護師に相談」41 施設(49.4%),「インターネット検索」35 施設(42.2%),「医師に相談」25 施設(30.1%)であり,「管理栄養士に相談」は15 施設(18.1%)のみであった.即答できなかった相談内容を分析すると,多様化する病態を背景とした個別性の高い専門的な相談の返答に窮しており,管理栄養士の専門性を活かした活動の必要性が示唆された.
ISSN:2435-4007
DOI:10.34458/jahcm.1.1_22