腰部脊柱管狭窄症患者の身体機能と腹筋群の筋厚・筋輝度との関連性
〔目的〕腰部脊柱管狭窄(LSS)患者の身体機能と腹筋群との関係について,超音波診断装置を用いて調査・検討した.〔対象と方法〕対象はLSSと診断され手術を行う予定患者19名とした.体幹・下肢の左右を患側と健側に分類した.身体機能の評価は,チューリッヒ跛行質問票(ZCQ)を実施し,腹筋群は筋厚・筋輝度を測定し,患側と健側の左右差を算出した.〔結果〕ZCQは,身体機能12.2 ± 3.4点であった.身体機能と各筋の筋厚および筋輝度の左右差におけるPearsonの積率相関係数では,内腹斜筋の筋輝度の左右差に有意な相関関係を認めた.〔結語〕LSSの身体機能の改善を目的とした運動療法では,内腹斜筋の筋輝度...
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| Published in | 理学療法科学 Vol. 40; no. 3; pp. 120 - 124 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
理学療法科学学会
2025
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| Subjects | |
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| ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI | 10.1589/rika.40.120 |
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| Summary: | 〔目的〕腰部脊柱管狭窄(LSS)患者の身体機能と腹筋群との関係について,超音波診断装置を用いて調査・検討した.〔対象と方法〕対象はLSSと診断され手術を行う予定患者19名とした.体幹・下肢の左右を患側と健側に分類した.身体機能の評価は,チューリッヒ跛行質問票(ZCQ)を実施し,腹筋群は筋厚・筋輝度を測定し,患側と健側の左右差を算出した.〔結果〕ZCQは,身体機能12.2 ± 3.4点であった.身体機能と各筋の筋厚および筋輝度の左右差におけるPearsonの積率相関係数では,内腹斜筋の筋輝度の左右差に有意な相関関係を認めた.〔結語〕LSSの身体機能の改善を目的とした運動療法では,内腹斜筋の筋輝度の左右差に着目する必要があると示唆された. |
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| ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI: | 10.1589/rika.40.120 |