NHPH感染胃MALTリンパ腫の2例
「症例」「症例1」患者: 60歳代男性 主訴: なし 現病歴: 胃検診Xpで異常を認めたため当科紹介となった. 既往歴: なし ペット飼育歴: イヌ, ネコ 職業歴: 養豚場勤務 上部消化管内視鏡所見: 胃体部小弯を中心に褪色調変化や軽度の陥凹所見を認めMALTリンパ腫を疑う所見を認めた. 病理組織所見: 胃粘膜ではリンパ球様細胞が密に浸潤していた. LEL(lymphoepithelial lesion)も認められた. 免疫染色では, 多くのリンパ球様細胞がCD20陽性だった. また, Kappa chain陽性細胞が多いのに対し, Lambda chain陽性細胞は少数であった. 以上より...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 106; no. 1; pp. 55 - 57 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
13.06.2025
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.106.1_55 |
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Summary: | 「症例」「症例1」患者: 60歳代男性 主訴: なし 現病歴: 胃検診Xpで異常を認めたため当科紹介となった. 既往歴: なし ペット飼育歴: イヌ, ネコ 職業歴: 養豚場勤務 上部消化管内視鏡所見: 胃体部小弯を中心に褪色調変化や軽度の陥凹所見を認めMALTリンパ腫を疑う所見を認めた. 病理組織所見: 胃粘膜ではリンパ球様細胞が密に浸潤していた. LEL(lymphoepithelial lesion)も認められた. 免疫染色では, 多くのリンパ球様細胞がCD20陽性だった. また, Kappa chain陽性細胞が多いのに対し, Lambda chain陽性細胞は少数であった. 以上より, MALTリンパ腫の診断となった. H. pylori検査: HPIgG抗体陰性, 尿素呼気試験陰性, 便中抗原検査陰性, 迅速ウレアーゼ試験陰性であった. また, Giemsa染色標本および免疫染色標本にて, H. pyloriの菌体は認められなかった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.106.1_55 |