口腔癌の脳転移

口腔癌の遠隔転移は一般的ではないが,依然として重大な問題である。口腔癌からの脳転移は非常にまれであり,特異な臨床像を呈する。口腔癌の遠隔転移を有する患者の予後は,様々な分子標的薬の開発により改善することが予想されている。したがって,口腔外科医は,口腔癌による脳転移の管理を行う機会が増加することが予想される。 本論文では,脳転移のある口腔癌の1例を供覧した。口腔癌からの脳転移は,適切に対応することによってQOLを改善する可能性があり,早期発見が重要である。...

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Bibliographic Details
Published in日本口腔腫瘍学会誌 Vol. 29; no. 3; pp. 66 - 70
Main Authors 柳本, 惣市, 鳴瀬, 智史, 梅田, 正博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会 15.09.2017
日本口腔腫瘍学会
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ISSN0915-5988
1884-4995
DOI10.5843/jsot.29.66

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Summary:口腔癌の遠隔転移は一般的ではないが,依然として重大な問題である。口腔癌からの脳転移は非常にまれであり,特異な臨床像を呈する。口腔癌の遠隔転移を有する患者の予後は,様々な分子標的薬の開発により改善することが予想されている。したがって,口腔外科医は,口腔癌による脳転移の管理を行う機会が増加することが予想される。 本論文では,脳転移のある口腔癌の1例を供覧した。口腔癌からの脳転移は,適切に対応することによってQOLを改善する可能性があり,早期発見が重要である。
ISSN:0915-5988
1884-4995
DOI:10.5843/jsot.29.66