呼吸器感染症に対するCefamandoleとCefmetazoleの二重盲検法による臨床評価の比較
Cefamandole sodium (CMD) は, 1972年にEli Lilly社によつて創製された注射用セラァロスポリンC系誘導体 (Fig.1) で, グラム陽性菌にCefazolin sodium (CEZ) の数倍の抗菌力を有すると共に, グラム陰性菌にもCefmetazole sodium (CMZ) に近似した強い抗菌力を示し, 又, Haemophilus influenzaeに対してはAmpicillin sodium (ABPC) に匹敵する抗菌力を持つ1~5)。 本剤に関して, 本邦においてすでに多くの研究が行われ, 昭和53年度の第26回日本化学療法学会総会において...
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          | Published in | The Japanese Journal of Antibiotics Vol. 36; no. 10; pp. 2769 - 2812 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            公益財団法人 日本感染症医薬品協会
    
        01.10.1983
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| ISSN | 0368-2781 2186-5477  | 
| DOI | 10.11553/antibiotics1968b.36.2769 | 
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| Summary: | Cefamandole sodium (CMD) は, 1972年にEli Lilly社によつて創製された注射用セラァロスポリンC系誘導体 (Fig.1) で, グラム陽性菌にCefazolin sodium (CEZ) の数倍の抗菌力を有すると共に, グラム陰性菌にもCefmetazole sodium (CMZ) に近似した強い抗菌力を示し, 又, Haemophilus influenzaeに対してはAmpicillin sodium (ABPC) に匹敵する抗菌力を持つ1~5)。 本剤に関して, 本邦においてすでに多くの研究が行われ, 昭和53年度の第26回日本化学療法学会総会において, 基礎的・臨床的検討による評価が行われた4~9)。 更には, 既報のように我々の研究班において, 本剤の細菌性肺炎・肺化膿症 (肺炎群) 及び慢性気道感染症の急性増悪期 (慢気群) に対する臨床上の有用性についてCEZを対照薬として二重盲検法による比較試験を行い, 本剤はCEZに比べて, 同等又はそれ以上の有用性の高い薬剤であるとの評価がなされている11)。 今回, 著者らはあらためて第2世代を代表するセラァマイシン系注射用抗生剤であり, 内外の臨床家において呼吸器感染症に対するその有用性が高く評価され, 現在繁用されているCMZを対照薬として表題のように上記感染症に対する同様の検討を行つたので報告する。 | 
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| ISSN: | 0368-2781 2186-5477  | 
| DOI: | 10.11553/antibiotics1968b.36.2769 |