壮年期国保被保険者における特定健診未受診者の受診意思 : 家庭訪問・個別面接を通して
目的:壮年期国保被保険者における特定健診連続未受診者の受診意思とともに,受診意思がある者・ない者の特徴を明らかにし,受診意思をもつための方策を検討する.方法:2011年8〜11月に,岐阜県A市で,42〜49歳の国保被保険者かつ,3年連続して特定健康診査を受診していない者を対象に,家庭訪問し,調査票を用いた構造化面接を実施した.結果:他機関で健診を受診した18人を除いた分析対象者72人(回答率32.9%)のうち,特定健診の受診意思がある者は40人(55.6%)であった.受診意思がある者には,配偶者の勧めがある者,健診受診は健康管理に必要だと思っている者が有意に多かった.一方,受診意思がない者には...
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          | Published in | 日本地域看護学会誌 Vol. 15; no. 2; pp. 64 - 72 | 
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| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本地域看護学会
    
        31.12.2012
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| Subjects | |
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| ISSN | 1346-9657 2432-0803  | 
| DOI | 10.20746/jachn.15.2_64 | 
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| Summary: | 目的:壮年期国保被保険者における特定健診連続未受診者の受診意思とともに,受診意思がある者・ない者の特徴を明らかにし,受診意思をもつための方策を検討する.方法:2011年8〜11月に,岐阜県A市で,42〜49歳の国保被保険者かつ,3年連続して特定健康診査を受診していない者を対象に,家庭訪問し,調査票を用いた構造化面接を実施した.結果:他機関で健診を受診した18人を除いた分析対象者72人(回答率32.9%)のうち,特定健診の受診意思がある者は40人(55.6%)であった.受診意思がある者には,配偶者の勧めがある者,健診受診は健康管理に必要だと思っている者が有意に多かった.一方,受診意思がない者には,男性,未婚,単独世帯の者が有意に多かった.結論:特定健診の連続未受診者のうち,55.6%に受診意思がみられた.受診意思がある者はない者よりも,配偶者による健診受診の勧めがあり,健診受診は健康管理に必要と思っていることが示された.一方,受診意思がない者には,男性,未婚,単独世帯の者が多いことが示された.受診意思向上のための方策として,配偶者を通じて受診勧奨を促すような働きかけや,未婚・単独世帯の者に対する行政の積極的な個別支援の必要性が示された. | 
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| ISSN: | 1346-9657 2432-0803  | 
| DOI: | 10.20746/jachn.15.2_64 |