蛋白漏出性胃腸症を合併したSchönlein-Henoch紫斑病の1例

症例は,31歳,女性。主訴は心窩部痛。対症療法を行うも,心窩部痛ならびに37~38℃台の発熱を認めていた。第16病日には,両側の上下肢に紫斑が出現し,皮膚生検の所見と臨床所見とあわせSchönlein-Henoch紫斑病(以下,SHP)と診断した。低Alb血症の進行を認めたため,99mTc標識ヒト血清アルブミンシンチグラフィーを施行,蛋白漏出性胃腸症の合併と診断した。蛋白漏出性胃腸症を合併したSHPの成人の本邦報告例は,本例を含めて4例と稀である。...

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Bibliographic Details
Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 66; no. 2; pp. 60 - 61
Main Authors 松村, 啓, 塩崎, 裕士, 小川, 登志子, 田原, 利行, 高田, 舞子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2005
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.66.2_60

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Summary:症例は,31歳,女性。主訴は心窩部痛。対症療法を行うも,心窩部痛ならびに37~38℃台の発熱を認めていた。第16病日には,両側の上下肢に紫斑が出現し,皮膚生検の所見と臨床所見とあわせSchönlein-Henoch紫斑病(以下,SHP)と診断した。低Alb血症の進行を認めたため,99mTc標識ヒト血清アルブミンシンチグラフィーを施行,蛋白漏出性胃腸症の合併と診断した。蛋白漏出性胃腸症を合併したSHPの成人の本邦報告例は,本例を含めて4例と稀である。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.66.2_60