足関節捻挫予防に向けた取り組み

「はじめに」 2024年4月より群馬大学大学院保健学研究科リハビリテーション講座に教授として着任した小林匠です. 私は2005年に札幌医科大学保健医療学部理学療法学科を卒業し, 理学療法士として臨床・教育機関にて19年働いてまいりました. 専門は運動器・スポーツ障害に対する理学療法で, 大学院入学後より, スポーツで非常に発生頻度の高い足関節捻挫の発生・再発予防をテーマに研究を行なってきました. 群馬大学に移り, これまで以上に自身の研究活動を発展させるとともに, 学部・大学院教育に精進し, 地域医療と我が国のスポーツ医学の発展に貢献していきたいと考えております. 「足関節捻挫と慢性足関節不安...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 75; no. 1; pp. 81 - 82
Main Author 小林, 匠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.02.2025
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.75.81

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Summary:「はじめに」 2024年4月より群馬大学大学院保健学研究科リハビリテーション講座に教授として着任した小林匠です. 私は2005年に札幌医科大学保健医療学部理学療法学科を卒業し, 理学療法士として臨床・教育機関にて19年働いてまいりました. 専門は運動器・スポーツ障害に対する理学療法で, 大学院入学後より, スポーツで非常に発生頻度の高い足関節捻挫の発生・再発予防をテーマに研究を行なってきました. 群馬大学に移り, これまで以上に自身の研究活動を発展させるとともに, 学部・大学院教育に精進し, 地域医療と我が国のスポーツ医学の発展に貢献していきたいと考えております. 「足関節捻挫と慢性足関節不安定症」 足関節捻挫は非常に発生頻度の高い代表的な下肢外傷の一つであり, スポーツ活動中だけでなく, 日常生活にも発生リスクは潜んでおり, 再発率が高いことも大きな問題とされます. 足関節捻挫は特に若年者や女性で発生しやすく, アメリカの大学アスリートを対象とした調査では, 同じくスポーツ外傷で発生しやすい膝前十字靱帯損傷の約6倍の発生率でした.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.75.81