熟練訪問看護師による侵襲的人工呼吸器装着者の在宅療養継続のための支援
目的:本研究の目的は,侵襲的人工呼吸器装着者の在宅療養を継続するための熟練訪問看護師の支援を記述することである.方法:本研究は質的記述的研究である.侵襲的人工呼吸器装着療養者を受け持つ訪問看護経験4年以上の訪問看護師7人を対象に半構成的面接法により,日ごろの支援ならびに支援の意味についてインタビューを行った.結果:侵襲的人工呼吸器装着者の在宅療養を継続するための熟練訪問看護師の支援として,10のコアカテゴリー(1)【身体が発するサインの見極め】,(2)【呼吸器ケアチームの動員と調整】,(3)【ひとりの人間としての介護者の理解】,(4)【自ら動けない身体と苦痛の緩和】,(5)【療養者と家族の主体...
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Published in | 日本地域看護学会誌 Vol. 15; no. 2; pp. 38 - 45 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本地域看護学会
31.12.2012
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Subjects | |
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ISSN | 1346-9657 2432-0803 |
DOI | 10.20746/jachn.15.2_38 |
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Summary: | 目的:本研究の目的は,侵襲的人工呼吸器装着者の在宅療養を継続するための熟練訪問看護師の支援を記述することである.方法:本研究は質的記述的研究である.侵襲的人工呼吸器装着療養者を受け持つ訪問看護経験4年以上の訪問看護師7人を対象に半構成的面接法により,日ごろの支援ならびに支援の意味についてインタビューを行った.結果:侵襲的人工呼吸器装着者の在宅療養を継続するための熟練訪問看護師の支援として,10のコアカテゴリー(1)【身体が発するサインの見極め】,(2)【呼吸器ケアチームの動員と調整】,(3)【ひとりの人間としての介護者の理解】,(4)【自ら動けない身体と苦痛の緩和】,(5)【療養者と家族の主体性の尊重】,(6)【失われる機能を見越した意思確認】,(7)【療養者と家族の関係性の維持】,(8)【呼吸器装着に伴う葛藤の調整】,(9)【心の揺れへの寄り添い】,(10)【療養者本来の姿の実現】が抽出された.結論:侵襲的人工呼吸器装着者の在宅療養継続のための熟練訪問看護師の支援として,介護体制における教育的役割,療養者と家族の意思確認ならびに,家族間の関係性の調整を行うことが重要であると考えられた. |
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ISSN: | 1346-9657 2432-0803 |
DOI: | 10.20746/jachn.15.2_38 |