スノーダンプによる除雪動作がもたらす 疼痛に関するアンケート調査

【背景】積雪地帯においては除雪の実施は生活する上では不可欠であるが,スノーダンプ(以下,ダンプ)除雪に関する先行研究は少ない.本研究はアンケートにて,ダンプ除雪におけるより負荷のかかる作業工程および疼痛誘発部位を調査した.【対象】病院に従事するスタッフ101名.【方法】ダンプ使用経験,ダンプ使用時の疼痛の有無と部位,疼痛を感じた作業工程をアンケートにて調査した.作業工程毎の疼痛の有無,作業工程毎における疼痛部位の違いをχ2検定にて比較した(危険率5%).【結果および結語】ダンプ除雪5工程の内,「突き入れ」では腰背部,「持ち上げ」では肩および腰背部の疼痛をより高頻度に誘発することが判明した....

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Bibliographic Details
Published in作業療法の実践と科学 Vol. 7; no. 2; pp. 66 - 75
Main Authors 金子, 翔拓, 大坂, 隆介, 仙石, 泰仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 北海道作業療法士会 31.05.2025
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ISSN2434-5806
2433-8451
DOI10.32151/psot.7.2_66

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Summary:【背景】積雪地帯においては除雪の実施は生活する上では不可欠であるが,スノーダンプ(以下,ダンプ)除雪に関する先行研究は少ない.本研究はアンケートにて,ダンプ除雪におけるより負荷のかかる作業工程および疼痛誘発部位を調査した.【対象】病院に従事するスタッフ101名.【方法】ダンプ使用経験,ダンプ使用時の疼痛の有無と部位,疼痛を感じた作業工程をアンケートにて調査した.作業工程毎の疼痛の有無,作業工程毎における疼痛部位の違いをχ2検定にて比較した(危険率5%).【結果および結語】ダンプ除雪5工程の内,「突き入れ」では腰背部,「持ち上げ」では肩および腰背部の疼痛をより高頻度に誘発することが判明した.
ISSN:2434-5806
2433-8451
DOI:10.32151/psot.7.2_66