東京都保健医療行政下におけるリハビリテーション領域の研究 : 東京都衛生局学会誌の分析

来るべき21世紀は, 「開かれた医療の世紀」であると言われている。そのためにも東京都におけるリハビリテーション(以下リハ)医療専門職の責任と役割は大きい。本研究の結果, 以下のことが明らかとなった。1.東京都におけるリハ領域の研究の動向を分析すべく1986年から1998年までの「東京都衛生局学会誌」計26誌上, 発表論文1, 048編を分析した。2.12年間における発表件数の中で, リハ領域の研究が占める割合は減少していた。3.リハ領域の研究内容として, 脳血管疾患と特殊疾病(特定疾患)は2大テーマであったが, 必ずしも職種の連携がなされていなかった。4.リハ領域の研究において, 施設間の連携...

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Published in東京保健科学学会誌 Vol. 2; no. 1; pp. 59 - 63
Main Authors 菊池, 恵美子, 鈴木, 健太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健科学学会 1999
Japan Academy of Health Sciences
Subjects
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ISSN1344-3844
2433-149X
DOI10.24531/jjhs.2.1_59

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Summary:来るべき21世紀は, 「開かれた医療の世紀」であると言われている。そのためにも東京都におけるリハビリテーション(以下リハ)医療専門職の責任と役割は大きい。本研究の結果, 以下のことが明らかとなった。1.東京都におけるリハ領域の研究の動向を分析すべく1986年から1998年までの「東京都衛生局学会誌」計26誌上, 発表論文1, 048編を分析した。2.12年間における発表件数の中で, リハ領域の研究が占める割合は減少していた。3.リハ領域の研究内容として, 脳血管疾患と特殊疾病(特定疾患)は2大テーマであったが, 必ずしも職種の連携がなされていなかった。4.リハ領域の研究において, 施設間の連携は減少していたが, 施設内での他職種との共同研究は増加していた。5.東京と言う大都市の特性から, 今後はより行政に直結するようなテーマでの施設間連携による研究を推進させる必要性が示唆された。
ISSN:1344-3844
2433-149X
DOI:10.24531/jjhs.2.1_59