等速性筋収縮における相反性神経結合の成熟の研究

角速度120deg/secの10セットの等速性筋力訓練における相反性神経結合を運動訓練開始前、3週間後、6週間後と9週間後の3週間毎にヒラメ筋H反射を用いた相反性抑制の振幅と足関節底・背屈の求心性収縮のピークトルク値から検討した。角速度30deg/sec、60deg/sec、90deg/secと120deg/secのピークトルク値では、運動訓練開始前、3週間後、6週間後と9週間後において明らかな変化がなかったが、相反性Ia抑制は3週間後より振幅比が低下し、6週間後と9週間後の条件-試験刺激間隔2msecと3msecでは、運動訓練開始前との間にそれぞれ有意差(p<0.05)がみられた。特に...

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Published in東京保健科学学会誌 Vol. 1; no. 1; pp. 79 - 86
Main Author 三和, 真人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健科学学会 1998
Japan Academy of Health Sciences
Subjects
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ISSN1344-3844
2433-149X
DOI10.24531/jjhs.1.1_79

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Summary:角速度120deg/secの10セットの等速性筋力訓練における相反性神経結合を運動訓練開始前、3週間後、6週間後と9週間後の3週間毎にヒラメ筋H反射を用いた相反性抑制の振幅と足関節底・背屈の求心性収縮のピークトルク値から検討した。角速度30deg/sec、60deg/sec、90deg/secと120deg/secのピークトルク値では、運動訓練開始前、3週間後、6週間後と9週間後において明らかな変化がなかったが、相反性Ia抑制は3週間後より振幅比が低下し、6週間後と9週間後の条件-試験刺激間隔2msecと3msecでは、運動訓練開始前との間にそれぞれ有意差(p<0.05)がみられた。特に、条件-試験刺激間隔3msecは、条件-試験刺激間隔0msecと1msecで6週間後と9週間後との間にそれぞれ有意差(p<<0.01)がみられ、2シナプス性相反抑制が発達しているものと考えられた。
ISSN:1344-3844
2433-149X
DOI:10.24531/jjhs.1.1_79