人工内耳装用者における使用電極数および刺激部位の検討

人工内耳装用者における語音聴取能への影響因子と考えられる使用電極数と刺激部位および刺激範囲について検討した。 対象は音入れ2か月以上を経過した成人の人工内耳装用者で22本の電極がすべて使用可能な症例に行った。 方法は使用電極数を減少させた場合と刺激部位および刺激範囲を変えた場合の語音聴取能成績を求めた。 その結果, 使用電極数が1つおき10対使用時で語音聴取能の低下は認められず, 刺激範囲を狭くした場合に明らかな低下を示した。 したがって, 語音聴取能への影響因子として使用電極数だけでなく刺激範囲の影響が示唆された。...

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Published inAUDIOLOGY JAPAN Vol. 42; no. 1; pp. 63 - 67
Main Authors 北野, 庸子, 古賀, 慶次郎, 内藤, 明, 石田, 克紀, 坂井, 真, 飯田, 政弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本聴覚医学会 1999
日本聴覚医学会
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ISSN0303-8106
1883-7301
DOI10.4295/audiology.42.63

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Summary:人工内耳装用者における語音聴取能への影響因子と考えられる使用電極数と刺激部位および刺激範囲について検討した。 対象は音入れ2か月以上を経過した成人の人工内耳装用者で22本の電極がすべて使用可能な症例に行った。 方法は使用電極数を減少させた場合と刺激部位および刺激範囲を変えた場合の語音聴取能成績を求めた。 その結果, 使用電極数が1つおき10対使用時で語音聴取能の低下は認められず, 刺激範囲を狭くした場合に明らかな低下を示した。 したがって, 語音聴取能への影響因子として使用電極数だけでなく刺激範囲の影響が示唆された。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.42.63