在宅片麻痺療養者の自律度測定尺度の開発

【目的】本研究の目的は,在宅で生活する片麻痺療養者の自律度測定尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検討することである。 【方法】在宅片麻痺療養者の自律度尺度試作案は,質問46項目のリッカートスケールとした。対象者145名に面接法で実施した。 【結果】主因子法プロマックス回転にて,因子分析を実施し,第1因子は「周囲に支えられた在宅生活」,第2因子は「在宅で前向きに生きる意欲」,第3因子は「在宅における安全な生活動作の工夫」の計16個の質問項目を採用した。信頼性はCronbachのα 係数0.783であり,内的整合性が確認できた。 【結論】本尺度は,在宅で日常生活を送る片麻痺療養者自身が短時間に自己...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 37; no. 4; pp. 4_23 - 4_30
Main Authors 上野, 栄一, 横山, 孝枝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 01.09.2014
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20140415003

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Summary:【目的】本研究の目的は,在宅で生活する片麻痺療養者の自律度測定尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検討することである。 【方法】在宅片麻痺療養者の自律度尺度試作案は,質問46項目のリッカートスケールとした。対象者145名に面接法で実施した。 【結果】主因子法プロマックス回転にて,因子分析を実施し,第1因子は「周囲に支えられた在宅生活」,第2因子は「在宅で前向きに生きる意欲」,第3因子は「在宅における安全な生活動作の工夫」の計16個の質問項目を採用した。信頼性はCronbachのα 係数0.783であり,内的整合性が確認できた。 【結論】本尺度は,在宅で日常生活を送る片麻痺療養者自身が短時間に自己評価できる尺度であり,療養者自身の判断材料となる。また,主介護者から自律を尊重されるきっかけとなり得る。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20140415003