放射性降下物に起因した果樹樹体内放射性核種の分布(第6報)―土壌の137Cs濃度の不均一性がブドウ及びイチジクの樹体への移行に及ぼす影響

土壌からの放射性セシウムの移行について,浅根性のイチジクとそうでないブドウを用いて調査した。土壌表層5cmあるいは5から15cmの土壌中放射性セシウム濃度を変えた鉢に3年生個体を植えつけた。ブドウとイチジクを同条件で栽培した際の土壌からの移行係数は,イチジクで高かった。イチジクでは土壌表層の137Csを高濃度とした場合,土壌下層の137Csを高濃度とした場合に比べて,移行係数が高かった。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inRADIOISOTOPES Vol. 62; no. 8; pp. 533 - 538
Main Authors 安永, 円理子, 田野井, 慶太朗, 高田, 大輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2013
Online AccessGet full text
ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.62.533

Cover

More Information
Summary:土壌からの放射性セシウムの移行について,浅根性のイチジクとそうでないブドウを用いて調査した。土壌表層5cmあるいは5から15cmの土壌中放射性セシウム濃度を変えた鉢に3年生個体を植えつけた。ブドウとイチジクを同条件で栽培した際の土壌からの移行係数は,イチジクで高かった。イチジクでは土壌表層の137Csを高濃度とした場合,土壌下層の137Csを高濃度とした場合に比べて,移行係数が高かった。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.62.533