放射性降下物に起因した果樹樹体内放射性核種の分布 ―放射性降下物低濃度地域における核果類に関する事例的調査

福島第一原子力発電所から約230km離れた,東京都西東京市の研究圃場において原発事故後に,栽培されたモモ,ウメ及び土壌の,134Csと137Csの放射能を測定した。園地土壌や樹体部位別の134Csと137Csの総量を測定したところ,その値は総じて低かったものの,3年生枝の樹皮では1570Bq/kg ―dry weightと高かった。可食部に関しては飲食物摂取制限に関する指標値を大きく下回った。...

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Published inRADIOISOTOPES Vol. 61; no. 6; pp. 321 - 326
Main Authors 佐々木, 治人, 安永, 円理子, 中西, 友子, 高田, 大輔, 大下, 誠一, 田野井, 慶太朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2012
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ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.61.321

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Summary:福島第一原子力発電所から約230km離れた,東京都西東京市の研究圃場において原発事故後に,栽培されたモモ,ウメ及び土壌の,134Csと137Csの放射能を測定した。園地土壌や樹体部位別の134Csと137Csの総量を測定したところ,その値は総じて低かったものの,3年生枝の樹皮では1570Bq/kg ―dry weightと高かった。可食部に関しては飲食物摂取制限に関する指標値を大きく下回った。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.61.321